保護犬ポン子と家族の成長

世の中で殺処分されている犬、猫がどれだけいるかご存知ですか?犬猫合計8.2万頭と言われています。そんな中から一匹のワンちゃんが我が家に来ました。ペットショップで買った赤ちゃんではなくてもこんなに幸せに出来る!こんなに笑顔が増える!我が家での保護犬と家族のストーリーをここに記せたらと思います。

022 長男に学ぶ

今日は今まで見つけてきたカタツムリを解き放つことになりました。
というのも、捕まえたカタツムリの数が10を超え箱がパンパンになってしまい、なんとなく弱ってきている?ように感じたため自然に戻そうということになりました。

最初は長男も納得していない様子でしたが、奥さんの説得もありお散歩ついでに家族みんなで行きました。

「カタツムリ冒険だ!」
出発するときには長男も意気揚々としており、ポン子も触発されたのか尻尾を振って首輪を付けてくれるの待ちです。

家から100mくらい先にある100段階段を超え、そこから50mくらい先の公園につきました。

着いてすぐ滑り台大好きな次男は何も言わずに滑り台に上り始めます。とはいえまだ1歳半。怖いので私も一緒についていました。
長男と奥さんはカタツムリをどこの葉っぱに乗せてあげるか二人で悩んでいるようです。

「ここはどう?」
「ここじゃ落ちちゃうよー」
「じゃあここは?」
こうゆう当たり前のような家族の会話がとても幸せです。

次男は滑り台の一番上まで行くとあたりを見渡すのが大好き。一向に滑り降りてきてくれません。
「シューってやったら?」
「ウン」
「こっちだよー」
「ウン」
返事は本当にしっかりする次男。

しばらくして上からの景色を堪能したのか、次男が階段から降りてきました。

長男のカタツムリが気になったため近づいていくと奥さんが写真を撮っていました。
長男は一匹ずつ「このマイマイはこっちのほうがいいかなぁ?あっマイマイチビちゃんはそこから動いちゃだめだよー」と独自ワールドではありますが、レイアウトを彼なりに意識してカタツムリを野に放ちます。
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タツムリを飼おうなんて思いもしませんでしたが、私たちがポン子の里親になったように、長男にとってはカタツムリでもダンゴムシでも大切な命なのだろうと感じました。

ここから話は少し脱線します。
命を大切に!といつも子供達には奥さんから伝えているそうで、長男はたまに私のことを怒ります。
「パパ!!今パパの足のところにアリさんが歩いてたよ!痛いってなっちゃうでしょ!」
「全然気が付かなかった。」
「しっかりしてよ」
恐れ入ります。

子供の発言は響くものがあります。

おそらく私はアリの命に対して彼ほど重く捉えられていません。というか命の多さに大小ないはずなのに勝手に付けているのだと気が付きました。
例えば、犬や猫の保護は検索すると出てきますが、ゴキブリ保護って聞いたことないです。
哺乳類じゃないから?
気持ちが悪いという人の割合が多いから?
ん~。。。
カブトムシは少し大きめのスーパーなどでは取り扱いがありますが、カマキリやバッタは取り扱われていません。
極端な話ですが、命を大切に!と私は子供に言えるほど大人ではないのかもしれません。
ゴキブリがもし出たら退治するだろうし、家の中にクモが出たら殺しはしませんが外に逃がします。蚊が手に止まっていたら払わないで叩きます。

もしかしたらこれが私を形成する常識の一つなのかもしれません。

人間も動物も昆虫も魚も全て生まれるべくして生まれてきたのに何故か私は平等に見ていません。
5体不満足の子がたまたまいたときに他の子供たちと同じような目では見ることがどうしてもできませんでした。可哀そうと思ってしまいました。
今思えばその感情自体が失礼なのだろうとも思います。

犬だって老犬でなくても目が見えないワンちゃんや手足のないワンちゃんだっている。

自分の価値観の見直しが必要ですね。

全てを守ることは出来なくても、愛する家族だけはこれから先も守れるような男でいられるように邁進しなければ!

今回は子供からも学ぶことは多い、命の天秤を取り払えたら。。。という内容でした。

 

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少し更新の間が空いてしまいましたが、読んでくださっている方ありがとうございます。
それではまた次の更新で!

 

次回「河川敷」

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